こんにちは!教育環境アドバイザーのユウです。
みなさん、ごきげんよう。タキです。
タキさんもお久しぶりの登場ですね。
教育アドバイザーさんはサボりすぎです。。
そうですね(汗)。失礼いたしました。
さて、今回も対談の続きからです。
前回は高校生の学力低下についてお話してきました。
英語の偏差値が1995~2008年の間に7ポイントほど下がっているって話でしたよね。
そうです。今回はその理由について、進学校で英語を教えているY先生の見解をお聞きしていきます。
【Y先生 対談その4】高校生の学力低下について その2
Y先生、引き続き、よろしくお願いいたします!!
はい。よろしくお願いいたします。
前回、高校生の学力低下について触れてきました。
Y先生はどうしてこうなったとお考えですか?
そうですね。。
色々な要素が総合的に影響しているんだと思うんですね。
人間の能力が遺伝子レベルでそこまで急激に低下するなんて考えられないと思います。たかだか2~30年で。ということはやり方が悪いということになるんですよ。
やり方・・・ですか。
この20年間くらいの間で子どもの環境は変わっていますからね。
変わったと思います。
例えば昔は学校に行くっているのは当たり前だったと思うですね。
ユウさんのブログでもいじめを受けている時でも学校に行っていたと書かれていましたよね。私は小学校の頃ぜんそくで苦しい日もあったんですが、それでも学校を休むってあまりなかったんです。私が「苦しい」と言うと、親は「自分で病院行ってきなさい」って言ってきて。1人で病院に行ってから学校に行っていたんです。
今となっては、そういう1つ1つの事が強さになっていったのかなって思っています。現在の子どもの環境は守られすぎているのかもしれないですよね。
確かにそうかも知れないですね。
子どものために守れる環境を作ってきたことが、逆に子どもの強さを守れなかったのかもしれませんね。
ちょっと話は変わりますが、私が新人教師として仕事が始まった時はきつかったんですよね。とても厳しい先輩がいて。先輩からの質問に甘い回答をしてしまうと、怒鳴られてしまう。周りの知らない人に「まあまあまあ、聞いていると彼も頑張っているんだし」と助けてもらうくらい攻められて。
言われっぱなしも嫌だったので、「こういう考えをもっているんだ」と主張もしていましたね。
その先生とは2年間しか一緒に働いていなかったのですが、未だにその影響がありますよね。その時言われていたことがベースにきているというか。
私だってその時は嫌でしたし、きついなって思ってました。
今はそんな指導出来ないですよね。パワハラになってしまいますから。
だから、若い人に自分が同じような熱量で接してあげているかと言うと、できていないですね。アドバイスくらいにとどめてしまっている。
厳しいだけが良いわけでもないですが、必要な厳しさもありますよね。
それって、学校も同じだと思うんです。
昔は、本当にダメなことしたらダメ!って怒られた。
教育の環境は、良くも悪くも変化していて。そのひとつのマイナス面が本気でやらきゃいけないという想いが減ってきてしまっている事じゃないですかね。
あまり厳しく怒られないし、ちょっと出来たところで褒めてくれるし、「やってやるぞ」という想いが生まれにくい。
今は「褒める」ことが大切ってされている風潮がありますからね。
私は褒めること自体は自己肯定感が高まる素敵なことだと思いますが、Y先生のおっしゃる通りで、褒めるタイミングは慎重にしないと芯の強い人になりにくいのではないかと思いますね。
話がどんどん大きくなってしまうんですけど、けっきょく日本の文部科学省はそういう視点で教育をとらえられていないんじゃいかって思うんですよ。細かいことばかりするじゃないですか。外部入試験で英語入れるだとか。ゆとり教育もそうです。
あきらかに以前に比べて、入ってくる学生の学力が下がっているということを大学からも発信してほしいとは思っています。
高校というものはどうしても大学入試に縛られてしまうんですよ。進学校では大学入試を無視することは出来ません。我々は大学入試に対応していかなければならないとなるとそこの変化には影響を受けるんですよね。
大学の入試改革は、まさに今の出来事です。
2020年度からの新制度である「共通テスト」。高大接続政策。
私は高校や大学の現場で働く人と接する機会が多いのですが、やはり疑問を感じている方が圧倒的に多いです。教育業界に長くいますが、最近入試のことなどは調べられていないことも多いので、この「入試改革」についても、いずれ記事にしていきたいと思います。
学力低下の理由をお聞きした際に、「厳しさ」のことなども取り上げましたが、それ以前にやはり子どもの周りにいる教育関係者の連携不足が一番の理由なのかもしれないと感じました。
もっと、お互いに意見を言い合って日本の教育を作っていくことが、私たち大人が子どもに出来る最大のサポートなのではないでしょうか。
さて、次回は学校の離職問題についてお話していきます。
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