「行ける学校はどこですか?」
進路面談の場でよく聞かれることです。
それって、家から通える距離であるかって事ですか?それとも受験に受かるかどうかって事ですか?
さすがですね。この場合はブラウンくんが言ってくれた後者ですね。今の学力でどこに合格しますか?という質問です。この質問は、生徒本人にも保護者の方にも本当によく聞かれることでした。ですが、私はこの質問に対しては回答しません。
え?進路相談なのに教えてあげないんですか?職務放棄?
いえいえ、その質問自体が間違っているからです。
??
改めましてこんにちは。
教育環境アドバイザーのユウです。
教育環境アドバイザーさんって、ユウさんって言うんですね。
はい。ちゃんと名乗っておこうと思いまして。
さて、今回は進路の選び方についてお話します。これから進学先を見つける方、または家族の方、さらに進路指導をする方に呼んで欲しいと思います。
将来の具体的な夢はありますか?
さて、「行ける学校」の質問自体が間違っているとお話しました。ブラウンくんはどんな点が間違いだと思いますか?
えーっと、今の学力で受かりそうなところを聞いているってことかなぁ。
確かに、その点も気になりますね。でもこの場合の【間違い】はそこだけではありません。では、別の質問をしてみますね。ブラウンくん、勉強は何の目的でするのでしょうか?
もちろん、受験に合格するためです!
そう、そこが【間違い】なのですね。受験に合格することは通過点でしかありません。勉強は、自分の夢を実現するためにすることです。私は教育業界に関わる仕事をしてきたので、様々な学歴の人と接してきました。偏差値の高い大学・大学院を卒業しても充実した生活を過ごせていない人もいれば、中堅下位大学を卒業して自分のやりたいことをして楽しく生活している人もいます。
この後にもお伝えしますが、偏差値の高い学校に行くことを無駄とはいいません。むしろ、偏差値の高い学校を目指した方がいい場合もあります。
大切なのは「具体的な夢」を軸に、自分の道筋を組み立てていくことです。
その道に合う学校を選ぶことが重要なのです。
幼稚園や小学校、中学受験などのタイミングでは、なかなか自分自身で「具体的な夢」が何なのか理解できないかもしれません。ですが、高校受験、大学受験などのタイミングでは「具体的な夢」からの逆算で受験する学校を自分の力で探すことが重要です。
「具体的な夢」は「やりたいこと」とも繋がります。
「やりたいことの見つけ方。」は前回の記事にも取り上げました。
したがって、なるべく早いタイミングで「具体的な夢」を持っていた方が受験に関しても有利という事になります。
具体的な夢がある場合
「具体的な夢」があるって素敵なことですね。では、夢から逆算して進路を考えてみましょう。
1、大学は必要か?
2、勉強以外に何が必要か?
だいたいは上記2点で選べます。
まず、大学を卒業した方が夢を実現しやすいのかどうか考えます。例えば、料理人になって将来自分の店を持ちたいという人は大学よりも専門学校に行った方がいいかもしれません。一般的に大学は4年間。専門学校は1~2年間。専門学校の方が早く卒業するので、早く実務経験を積むことができます。
企業で広報や企画の仕事をしてみたいという人は、大学を卒業した方が希望の会社や部署に行きやすくなるため、大学を選択した方がいいですね。その場合は、高校選びの際も大学進学実績などを参考にするといいです。高校の授業からは学校によって授業のレベルに大きな差が出ます。
2の勉強以外って何ですか?
そうですね。例えば、先ほどの例を使うと、料理人になって将来自分の店を持ちたいという人ならば、様々な店で飲食してみたり、感性を磨くために色々な街へ行ってみたり、料理のことだけでなく経営の勉強もする必要があります。
また、会社で広報や企画をしてみたいという人ならば、様々な広告に触れることや自らが消費者となってサービスを受けたり、どんな手法で人が動くのかなど学んでいくこと、また高いコミュニケーション能力も求められるため、友人とのコミュニケーションも大切な時間となります。
そうした学校の勉強以外のことで必要なことは何なのか、それにどれくらいの費用と時間がかかるのかを考えます。勉強以外のことに時間がかかるのに通学時間が長すぎては時間が足りなくなりますし、感性を磨いた方がいいのに近所の学校へ進学しても刺激が少ない可能性もありますよね。
そこまで考えてから、『偏差値』を見て選んでください。その前に『偏差値』で現在の学力から判断して進学先を選ぶことはお勧めしません。
具体的な夢がない場合
大人でも「夢がない」「やりたいことが見つからない」ということが多いのが実情です。そんな中、中学生や高校生のうちに『具体的な夢』を持てと言っても難しいかもしれません。
夢がないってキーワードでweb検索している人、多そうです!
夢はいつか見つかります。見つかる方法は前回の記事をご覧くださいね。
でも、進路を決めるまでに時間がない!すぐには夢は見つかりそうにない!って人にもおすすめの方法があります。
それが『偏差値の高い学校』を目指すことです。
現在の日本の企業へ就職する場合、大学卒業が必須である場合が殆どです。逆に、大学卒業しているとなれない仕事は殆どありません。例えば、お笑い芸人さんは大学卒業は必須ではありません。高校卒業でも面白い芸人さんは多くいます。でも大学卒業している芸人さんもたくさんいます。
「やりたいこと」「夢」を見つけた時に、大学進学していないため実現できなかった・・・という道をなくすためにも【具体的な夢がないなら大学を目指すべきです。】
誰もが名前を知っている有名企業に入社するには、ある一定以上の学歴も必要になってきます。ということは、より高い偏差値の学校を目指していた方が、夢を見つけた時に実現しやすくなるのです。
よく、夢があるから頑張れる。と言いますが、実は逆なんです。
夢がないなら必死で勉強を頑張っておこう!ということです。
そして、精一杯努力しても第一志望の学校に合格できずに第二志望に進学した場合。
努力できたという見えない力が備わっていますので、夢を見つけた時に必ず役に立ちます。
安心してください。
もちろん受験するからには合格を目指してほしいですが、『目指して努力すること』自体が目的でもあることを忘れないでくださいね。
おまけ:理系文系の適性検査
おまけとして、今回は自分が「理系」なのか「文系」なのか分からない時の診断方法を紹介します。
私の独自の方法なので、気休め程度にやってみてください。
「クイズ」と「パズル」どちらが好きですか?
この質問の答えで理系文系の適性が分かります。
ボクはパズルかな。
ブラウンも私と同じですね。では答えです。
「クイズ」と答えた人は文系、「パズル」と答えた人は理系です。
クイズは膨大な知識を一度記憶し、出題されたものと一致する解答を自分の記憶の中から選ぶモノです。大学受験までの文系の問題では、多くの情報を記憶する必要があります。世界史、日本史の問題などをイメージすると想像しやすいかもしれません。したがって、クイズ好きは文系科目の適性が高いのです。ちなみに現代文は論理的思考を必要とするので、どちらかというと理系の力が必要だったりします。
パズルはあるルールがあり、そのルールを用いて解答を導き出すモノです。大学受験までの理系の問題は、公式や解き方のルールがあり、その公式などを組み合わせて解答を導き出します。文系より記憶しなければならない情報の絶対量は少ないのですが、ひらめきや感性が必要だったりします。
進路選びは慎重に。
進路は現在の学力や偏差値だけで決めるようなものではありません。
自分の夢を実現するためにどのような道がいいのか考え、その道に合う学校を選んでほしいです。
【進路】という言葉は、文字のまま進んでいく道のことです。
道はゴールではありません。あくまでも道です。
無限の可能性の中から、自分だけの素敵な道を見つけていけるといいですね。
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